「老後の生活資金を準備したいけどやり方が分からない」とお困りではありませんか?「会社の給与だけでは貯金が難しい」と気がついて資産運用を始めたいとお考えの方は多いでしょう。
近年は、少額から始められる資産運用も増えていますが、金融商品の種類は迷うほど多いです。投資の初心者がリスクを避けて確実に老後の資金を準備したい方には個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」がおすすめです。
60歳に年金または一時金として受け取ることができ、ほとんどリスクがないのが嬉しいメリット。今回は、「個人型確定拠出年金 iDeCo(イデコ)」の基礎知識と初心者に最適な理由を解説します。
Contents
個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」とは?
2017年に国の制度として始まった「個人型確定拠出年金 iDeCo(イデコ)」は老後の資産形成ができる年金制度です。
加入者は定期預金・保険・投資信託といった金融商品を選び、毎月一定の金額を積み立てていきます。毎月一定金額が投資信託の資産運用に回されて、積立投資と同じような仕組みです。
その運用した資産を原則60歳になったら、年金または一時金として受け取る仕組みです。
初心者に個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)をおすすめする理由
ここからは、投資初心者にiDeCoをおすすめする3つの理由をご紹介しましょう。
プロに運用を任せることができる
資産運用を始めたいけれど、一歩踏みだせない方はは「金融商品が多すぎて分からない」という点が挙げられます。「資金を失うリスクがあるなら貯金すれば良い」と思って投資をする機会を失ってしまうのです。
しかし、iDeCoならば金融商品が予め厳選されているのでアレコレ迷うことはありません。金融機関によって商品は異なりますが、大体10~30くらいの選択肢となり、商品が選びやすいのです。
プロにお金を預けて運用してくれるので商品選びや投資の知識がなくても始められるのがメリット。
大きな複利効果が期待できる
iDeCoで資産運用すれば、運用益を投資元本に加算して再投資するやり方ができます。長期的なスパンで取り組めば大きな複利効果が期待できて運用益を増加させることが可能です。
iDeCoは投資信託の一つですが、元本確保商品の運用商品も用意されています。
オトクな税制優遇制度がある
iDeCoで積立投資をする最大のメリットはオトクな税制優遇があることが挙げられます。
通常の投資信託における利息や運用益には約20%の税金がかかりますがiDeCoの運用で得た定期預金利息、投資信託運用益も非課税となります。
例えば、iDeCoから10万円の収益を得たら、税金が差し引かれることなく、10万円をそのまま再投資に回して、資金を効率よく運用できます。積立金額は課税所得から差し引くことができるので所得税・住民税の節税対策になるのがメリット。
<例>
毎月の掛金 1万円
年間12万円
所得税10%、住民税10%の場合
所得税 12,000円
住民税 12,000円
年間合計 24,000円を節約!
iDeCoは老後資金の積立投資として活用されていますが、所得税・住民税の負担が軽減される節税効果も大きいです。
定期的に受け取る年金は「公的年金等控除」、一時金で受け取る場合は「退職所得控除」の対象です。
iDeCo(イデコ)はいくらから運用できる?
iDeCo(イデコ)の掛金は月額5,000円から運用を始めることができます。それ以上積み立てる場合は1,000円単位で上乗せする形で自由に設定できます。
一般の投資信託では購入時に購入手数料が発生しますが、iDeCoの投資信託にはかかりません。ただし、iDeCoに加入する場合、取り扱い金融機関によって毎月の口座維持手数料が発生します。
<例>
イオン銀行のiDeCoの場合
口座開設手数料 2,777円(税込)
運用期間中にかかる費用
- 毎月 167円(税込)
- 年間 2,004円(税込)
口座維持手数料は各金融機関によって変わってきます。iDeCoで投資信託を活用して資産運用するにはなるべく手数料が安いもが良いでしょう。
定期預金や保険、投資信託など運用できる金融商品と合わせてよく比較することが大切です。
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)の注意点は?
ここからは、iDeCo(イデコ)で積立預金する際の注意点を見ていきましょう。
60歳になるまで受け取れない
60歳以降に年金または一時金で受け取る形になります。iDeCo(イデコ)は積み立てた資産は原則60歳まで引き出すことができません。
受給が開始される年齢は通算加入者等期間によって異なります。
▽通算加入者等期間別の 受給開始年齢
- 10年以上 満60歳
- 8年以上10年未満 満61歳
- 6年以上8年未満 満62歳
- 4年以上6年未満 満63歳
- 2年以上4年未満 満64歳
- 1ヶ月以上2年未満 満65歳
※万が一、60歳より前に高度の障害になったり、死亡した場合にはその時点で受け取れます。
「個人型確定拠出年金 iDeCo(イデコ)」を始める流れ
次に iDeCo(イデコ)」を始める流れを見ていきましょう。
ステップ1)
iDeCo(イデコ)を取り扱っている銀行や証券会社でiDeCo専用の口座を作る。
ステップ2)
iDeCo(イデコ)には定期預金・保険・投資信託など様々な対象商品があります。何を積立投資するのか決めましょう。
ステップ3)
60歳までの間に毎月一定の掛け金(5000円からok)を積み立てます。
ステップ4)
60歳以降に積立投資した資産を受け取ります。
iDeCoで資産運用をする場合、金融機関と金融商品の選び方によって資金形成の金額が変わってきます。iDeCoでの資産運用は、運用管理手数料が安いインデックスファンドの投資信託がおすすめです。
まとめ
今回は、はじめての積立投資に「iDeCo(イデコ)」をおすすめする3つの理由をご紹介しました。
iDeCo(イデコ)は一般的な投資信託に比べて手数料が安く、税制優遇が受けられるのが最大のメリット。
運用はプロに任せて厳選された商品から選びやすいので、初心者も迷うことはありません。老後の資産形成として始めるには最適な選択肢となるのでこの機会に検討してみはいかがでしょうか。